「佐々木朗希は甘やかすしかない」…ロッテが「メジャー入り」より「実入り」を優先するトホホ事情

AI要約

ロッテ・佐々木朗希が右上肢のコンディション不良で調整中。メジャーリーグ入りが固まっているが、周囲は実入りを気にする状況に。

佐々木は登板数不足でメジャー行きが危ぶまれており、チームや球団の対応にも複雑な事情が絡んでいる。

球団はCM出演などで稼いでいた佐々木に対し、過保護な対応をとっている。彼のメジャー志向や関係者の影響も考慮されている。

「佐々木朗希は甘やかすしかない」…ロッテが「メジャー入り」より「実入り」を優先するトホホ事情

6月8日の広島との交流戦(マツダスタジアム)の先発登板を最後に、右上肢のコンディション不良で二軍調整が続いているロッテ・佐々木朗希(22)。今オフの米メジャーリーグ入りは決定的とさえ言われているが、周囲は本人の夢実現を応援するどころか「実入り」を気にする事態に陥っている。

佐々木は今シーズン開幕から先発ローテーションに入ったが、5月24日のソフトバンク戦登板後に上半身の疲労回復が遅れているとして一軍登録を抹消。2週間の猶予を与えられたが、次の広島戦後もダウンしている。吉井理人監督(59)も「(佐々木からGOサインが出ない限りは)何もね……」と再昇格の目処が立っていないことを示唆している。

「吉井監督はシーズン序盤、『プロ5年目の佐々木にとって勝負のシーズンになる』と語っていました。登板数の多いメジャーで活躍するためには、なんとしても先発ローテーションを崩さずに投げ抜く必要があったからです。ところが、フタを開けてみればシーズンの消化試合数が半分にも満たないうちに2度も離脱。

メジャーリーグではストレートの速さよりも登板イニング数が評価されますから、スカウト陣の興味も薄れてきている。たしかに、比較的細身であれだけの出力があれば、体への負担は大きくなって離脱は増えやすいのかもしれません。でも、チーム全体である意味『甘やかした』ことが、佐々木のプロ意識の低さを生んでしまった側面もあるはずです」(球団関係者)

現行制度では、25歳以下である佐々木はメジャーリーグでマイナー契約しか結ぶことができず、球団への譲渡金は雀の涙。ロッテとしては、メジャー行きのためにワガママを貫く佐々木を甘やかす理由はないようにも感じるが……。

「このままではメジャーで活躍するどころか、登板機会を与えられるかさえわからない。メジャー経験のある吉井監督も理解しているはずですし、多少無理をしてでもローテを守る術を身につけさせるという指導方針を推す声もありました。それが佐々木のメジャー入りを後押しすることに繋がるからです。

それなのに、少しでも佐々木に異変が起こると、球団トレーナーがすっ飛んできて本人に休むよう説得するそうなんです」(同前)

過保護と揶揄されてもおかしくないこの対応のウラには、球団の複雑な事情が関係しているようで……。

「佐々木はロート製薬、ほっともっとなどさまざまな企業のCMや広告に出演しており、球団にも一部が手数料として入ってきます。場内演出を含めて露出が減れば困る状況で、長期離脱でもされてしまえば実入りはどんどん減っていく。

球団としては、どうせ佐々木は出ていくのだから『稼げる間に商売をしたい』というのが本音でしょう。本人の要求をできるだけのんで、十分な休息を与えつつ気持ちよくいてもらうというのが最善策というわけです。佐々木の強烈なメジャー志向も、CM出演も、親密な関係にあるとされている電通社員の影響を受けたことによるものといわれています。その人物との関わりが続く限り、このいびつな状況も続くでしょう」(同前)

夢のために欠場を重ねる佐々木と、エースのメジャー入り前に球団の実入りを増やしたいロッテ。双方の思惑に、ファンは納得できるのだろうか。