粗大ごみから出た現金を職場懇親会に流用、黙認した処理施設係長を懲戒処分

AI要約

長野県箕輪町にあるごみ処理施設での職員の不正行為について、男性係長が戒告処分を受けた。

係長は9万円の現金を見つけながら警察に届けず、職員の飲食代に充てたことが問題となった。

他の職員も関与しており、問題の発覚後に対策が講じられた。

 ごみ処理施設「クリーンセンター八乙女」(長野県箕輪町)の職員が粗大ごみから出てきた現金を職場の懇親会の飲食代に充てていた問題で、上伊那広域連合(伊那市)は28日、男性係長(47)を同日付で戒告の懲戒処分にしたと発表した。

 同連合によると、係長は昨年7月にソファ解体中に9万円が見つかったと報告を受けながら、警察に拾得物として届けず職員の飲食代に充てることを黙認した。5万2000円が懇親会の飲食代に充てられた。係長は参加しなかった。

 また、同連合は懇親会出席者で現在も在職している男性技術主査(45)を訓告とし、管理監督者である男性所長(63)を口頭注意とした。

 同センターでは、以前からごみに紛れていた小銭をプールして茶菓子の購入に充てていた。昨年10月に内部告発とみられる手紙で問題が発覚後、拾得物の対応マニュアルを作成。管理簿を整えて定期的に警察に届け出ることとし、昨年12月~今年5月分として791円を警察に届けたという。