「いい案件はすぐに埋まる」「その日にふらっとは難しい」。スポットバイトアプリの「タイミー」がまもなく上場。実際にやってみると「便利」で「早く」「稼げる」アプリだった。が、一方で”本質的な課題”も見えて。

AI要約

「Timee(タイミー)」の運営会社である株式会社タイミーが、上場が承認されたことが明らかになった。予定日は7月26日から8月1日の間で、日本のIPO銘柄として最大規模になる可能性もある。

元々立教大学の学生が立ち上げた「Timee(タイミー)」はスポットバイトアプリとして人手不足を解消し、2024年2月には利用者数が700万人を突破した。

「Timee(タイミー)」はスマホで簡単に利用でき、即日入金システムや好条件の案件が多いことから、利用者にとって便利なサービスとして人気を集めている。

「いい案件はすぐに埋まる」「その日にふらっとは難しい」。スポットバイトアプリの「タイミー」がまもなく上場。実際にやってみると「便利」で「早く」「稼げる」アプリだった。が、一方で”本質的な課題”も見えて。

 スポットバイトアプリとしてお馴染みの「Timee(タイミー)」。その運営会社である株式会社タイミーが、近々上場することが明らかになった。6月21日に上場が承認され、予定日は7月26日から8月1日の間。今年のIPO銘柄としては最大規模になる可能性もあるという。

 元はといえば、2017年、当時立教大学の学生だった小川嶺氏が作ったスタートアップで、人手不足に悩む企業側と、スポットで働きたい人々を結ぶ画期的なアプリケーションサービスだった。ローンチ開始から堅実に成長し続け、2024年2月には利用者数が700万人を突破した。

 実は、筆者もかねてこのサービスに注目していて、2カ月ほど前に、2週間ほど集中してタイミーを使って働いていたことがある。そこで今回は、実際にタイミーを使って働いてみて見えてきた、その利点と、個人的に感じた問題点について解説していきたいと思う。

■「便利」で「早く」、「稼げる」タイミー

 タイミーの使い方は簡単。スマホでアプリを入れ、必要情報を記入する。ここで顔写真や、身分証明証を登録して、あとは働きたい案件をアプリ上で探すだけ。いい案件が見つかれば、スマホ上で応募して、承認されれば、当日現場に行く。実際に働いて、あとは登録した銀行口座への入金を待つだけだ。

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 ここまでのプロセスが、すべてスマホ上で完結するので、とても便利なのである。

 筆者も何度か使いながら、タイミーがここまで広がった理由がよくわかった。それは、おそらく①即日入金システム②好条件の案件が多い、という2点だと思う。

 まず1つ目の①即日入金システムだが、これは使っていて一番驚いた。ふつうバイトといえば、働いても入金が翌月になる。そのタイムラグがもどかしい、というかギリギリの生活の人にとっては大変だ。