他人になりすまし 自分の顔写真を貼った偽のマイナンバーカードでスマートフォンを機種変更 他の店で売りさばいた疑いで39歳男を逮捕
名古屋に住む39歳の男が、偽のマイナンバーカードを使用してスマートフォン詐欺を働いた疑いで逮捕されました。
容疑者は他人の情報を使用し、16万円でスマートフォンを売却する詐欺を行っていたとみられています。
容疑者は逮捕後、お金が欲しかったと供述しており、警察は余罪の可能性を調査しています。
他人になりすまし偽のマイナンバーカードを提示し、スマートフォンの機種変更をした後、16万円あまりで売りさばいた疑いで名古屋に住む男が逮捕されました。
警察が押収した偽のマイナンバーカード。顔写真は容疑者本人のもので、氏名や住所など、そのほかの情報は他人のものでした。
逮捕されたのは、東区白壁に住む自営業 松尾裕也容疑者39歳です。
警察によりますと松尾容疑者はことし4月、名古屋市南区の携帯販売店で、他人になりすましてマイナンバーカードのようなものを提示するなどして機種変更を申し込み、24万円相当のスマートフォン1台をだまし取り、その後、別の店で16万円あまりで売却した詐欺などの疑いがもたれています。
松尾容疑者がなりすましたのは大阪府八尾市の43歳の市議会議員で、この議員の生年月日や住所、携帯電話番号をネット上で探し出し、松尾容疑者本人の顔写真を使って偽のマイナンバーカードを作ったとみられます。
松尾容疑者が機種変更の手続きをした直後から、市議のスマートフォンが使えなくなったため事件が発覚しました。警察の調べに対し、松尾容疑者は「お金がほしかった」と話し、容疑を認めているということです。
警察は偽造した免許証も押収していて、松尾容疑者に余罪があるとみて調べています。