「生活できる賃上げを」最低賃金1500円以上への引き上げ求め労働者団体が訴え
厚生労働省の審議会で最低賃金の引き上げ議論が始まりました。
労働者団体は大幅な引き上げを求めており、時給1500円以上の引き上げを訴えています。
審議会では労働者側と企業側が目安を議論し、地域間の最低賃金格差解消も訴えられています。
今年10月をめどに見直される最低賃金の議論が審議会で始まりました。
厚生労働省の前では、労働者の団体が大幅な引き上げを訴えています。
「最低賃金を大幅に引き上げろー」
岩崎文生記者
「最低賃金の目安を決める議論がきょうからスタートします。厚生労働省前には、大幅な引き上げを求める人たちが集まっています」
最低賃金は、企業が労働者に支払う最低限の時給で、現在、全国平均で時給1004円です。
全国労働組合総連合=全労連などは、物価高騰を背景に最低賃金の時給1500円以上への速やかな引き上げを求めています。
また、人材の流出などにつながるとして、地域間での最低賃金の格差の解消も訴えました。
参加者
「非正規は最低賃金が上がらないと賃金が上がらない。生活ができるような賃金にしてほしい」
厚労省で始まった審議会では、労働者側と企業側が引き上げの目安を議論し、来月末にもまとまる見通しです。
その後、10月をめどに各都道府県ごとに最低賃金の改定額が適用されます。