「富士山夢の大橋」にフェンス 外国人殺到で危険横断が…コンビニ前黒幕にはスマホ穴

AI要約

富士山夢の大橋には外国人観光客が殺到し、迷惑行為が相次いでいたが、フェンス設置で対策が取られた。

同様の問題が起きている富士河口湖町では、幕設置で迷惑行為がある程度は抑止されているが、完全な解決には至っていない。

地元住民の声や警備員の証言から、観光地での迷惑行為は根深い問題であることがうかがえる。

「富士山夢の大橋」にフェンス 外国人殺到で危険横断が…コンビニ前黒幕にはスマホ穴

 外国人観光客らが殺到し、迷惑行為が相次いでいた富士山の撮影スポットに新たな対策が取られました。

 静岡県富士市にある「富士山夢の大橋」。23日はあいにくの空模様でしたが、橋には多くの外国人観光客の姿がありました。

中国からの観光客

「富士山を見るためだけにここに来たのに、運が悪かったです」

 彼らのお目当ては、橋から富士山の絶景を撮影することです。

 特に、橋の下から階段と一緒に撮った写真や動画は「まるで富士山を登っていくように見える」とSNSを中心に話題となり、外国人が殺到するきっかけになりました。ところが、その橋に異変が起きています。

 20日、国土交通省が中央分離帯に高さおよそ1.8メートルのフェンスを400メートルにわたって設置したのです。その理由は、車道を横断し中央分離帯で写真を撮影するなど迷惑行為が相次いだためです。

 「富士山夢の大橋」は片側1車線の国道ですが、その構造上、道幅や中央分離帯が広いこともあり、こうした迷惑行為がされやすい状況でした。

韓国からの観光客

「観光地で有名だから、人が来るのは当然なんですけど。このくらい危ない状況が起きたら、(フェンスが)必要ですね」

 フェンスの効果もあって、取材中に中央分離帯に入ろうとする人はいませんでした。しかし、車道に出ての撮影や、歩道の壁に腰掛けて撮影するといった危険な行為に及ぶ人の姿もありました。

 地元の人からは、このような声も聞こえてきます。

地元住民

「乗り越えなくても、きれいな写真は撮れるはずなんだけど」

 同じ富士山を巡る迷惑行為ですでに対策を取っているのが、山梨県富士河口湖町にあるコンビニエンスストアの向かいに設置された黒い幕です。

 ここではコンビニ越しの富士山を撮影する外国人による危険な横断やゴミのポイ捨てなどが横行していました。黒幕設置から1カ月、その効果はあったのでしょうか?

 幕が設置されているので、向こうの様子はほとんど見えません。ただ、ポツポツと指で開けたような穴が開いています。大きく穴が開いている所もあります。

警備員

「おとといこの穴はなかった。小さい穴はいくつかあったが、ここまで大きいのは初めて。けさ来てびっくり。完全にスマホが入る大きさ」

 幕には、ちょうどスマートフォンが入るサイズの穴が開いていました。

 町は、黒幕に他の撮影スポットへ促す案内をQRコードで掲示するなど追加の対策を取っていますが、迷惑行為の根絶には至っていません。

警備員

「『ノー』と言っても『ソーリー、ソーリー』で。『ソーリー』で終わってしまう。(迷惑行為は)減ったとは思うが、そこまですごい減ったかと言ったらそうでもないと思います」

(「グッド!モーニング」2024年6月24日放送分より)