高齢女性に「犯罪収益金か調べる」、男が現金の宅配指示…アパートで捜査員が張り込み

AI要約

警察官を装い現金をだまし取ろうとした男が逮捕された。

男は共謀者と連携し、70歳代の女性を標的に特殊詐欺を行った。

被害者が警察に相談し、捜査員が犯人を逮捕する展開となった。

 警察官などになりすまして現金をだまし取ろうとしたとして、鳥取県警米子署は21日、住居不詳、自称大学生の男(21)を詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕した。特殊詐欺を広域的に捜査するために警察庁が4月に設置した「連合捜査班」による摘発で、鳥取県警の事件では初めて。

 発表によると、男は何者かと共謀。6月11~21日、米子市内の70歳代の女性に対し、警察官や検察官になりすまして電話やLINEで通話。女性の所持金について「犯罪収益金かどうか調べる必要がある」などとうそをつき、宅配させて現金をだまし取ろうとした疑い。

 女性が同署に相談し、宛先が東京都内だったことから同署が警視庁に捜査協力を依頼。だまされたふりをして、中身を偽装した荷物を送り、宛先の足立区のアパートで捜査員が張り込んだ。同署は男の認否を明らかにしていない。