【橋下徹氏】「岸田総理は今こそ暴れ回れ!」改正政治資金規正法めぐる『維新の対応』には苦言 今後の政治は「政権交代ではなく政権変容。そのときのトップは石破氏が妥当」

AI要約

改正政治資金規正法が可決・成立し、岸田政権初の党首討論が行われた。野党からの批判や要求が相次ぐ中、岸田総理は解散を否定し、課題に専念する姿勢を見せている。

橋下徹氏は岸田総理に対して、民間に戻る覚悟を持つことや徹底した政治と金の改革を進めることで支持率が上昇する可能性があると指摘している。

橋下氏は自身の経験から、トップとしての地位を守りたいという思いよりも、課題を解決することに集中する姿勢が重要だと述べている。

【橋下徹氏】「岸田総理は今こそ暴れ回れ!」改正政治資金規正法めぐる『維新の対応』には苦言 今後の政治は「政権交代ではなく政権変容。そのときのトップは石破氏が妥当」

 改正政治資金規正法が、具体策については多くが「検討事項」と、いくつもの課題を残して可決・成立しました。今回の改正をどう見る?岸田総理について思うことは?そして今後の日本の政治が向かうべき方向は?弁護士で元大阪府知事・元大阪市長の橋下徹さんに聞きました。

 ―――改正政治資金規正法の成立後に、岸田政権初の党首討論が行われました。野党の党首からは岸田総理に対して総辞職を求めるなどリーダーとしての資質を問う声が相次ぎましたが、岸田総理は「先送りできない課題に専念する」と解散を否定しました。現在の岸田政権を橋下さんはどう見ていますか?

 (橋下徹さん)「『今こそ暴れ回れ!』。今こそ大チャンスなんですよ、岸田さん。今、支持率が最低レベルだから、何をやったとしてもこれ以上下がることはないわけで、失敗してもというのがある。それから岸田さん、政治家特有なのかもわかんないけど、なんで民間に戻ることは考えないんですかね。政治家、自民党議員を辞めてもいいと思う。総理までやったら一つ達成じゃないですか。だから民間に戻ることを考えれば、自民党内の今うるさく言っている麻生さんとかの話を全部振り切って、今日本にある課題を全部解決していったらいいんです。岸田さんは結構いろんないいこと、いろんな決断をやっているんです。でも肝心要の国民の皆さんが変えてほしいという『政治と金』の問題だけ振り切れていないんです。というのは、自民党内で、領収書のいらない金を確保したい声がものすごく強いから。岸田さんは、民間に戻るぐらいの覚悟を持って自民党議員が一番嫌がるような本当に徹底した透明化の政治と金の改革をやれば、支持率急増すると思う」

 ―――一度トップに立つとその地位を守りたいという思いは強くなるのでしょうか?

 (橋下徹さん)「僕が知事・市長をやって国政政党の代表をやったときは、あの任期で終わりと決めていた。だから維新の会の仲間のことなんか一切考えなかった。もちろん賛否両論あるし、いろんな人から僕のやってることに対して批判の意見があるのはもちろんそう。全部正しいわけじゃないけど、仲間のこととかは一切考えずに、今やらなきゃいけない大阪の改革はこれだと。維新の仲間が落選するようなことをいっぱいやっているからね。僕のやったことで維新の仲間が不利になっても、もう俺は知らんと。君を当選させるために知事・市長になったわけじゃないからっていう振り切り型があったから、いろんなことができたんですよ。岸田さんも総理までいったんだから、それぐらいの気持ちでやれば。例えば、皇位継承問題にしても選択的夫婦別姓の問題にしても、岸田さんはだいたい普通の考え方を持っている。選択的夫婦別姓は賛成派だし、皇位継承の問題にしても女性天皇を認める派なんですよ。自民党の強硬に反対する人たちの声を聞いて全然できないんだけど、振り切ればいいのに」