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「原爆の父」が被爆者に謝罪 通訳証言の映像見つかる 広島
米科学者ロバート・オッペンハイマー博士が終戦後、被爆者らに涙を流して謝罪した映像が発見された。
記録上にはオッペンハイマー氏の公式謝罪は残っていないが、1964年の面会で謝罪した様子が伝えられている。
映像は50年以上保管されていたが、被爆者の訴えを知ってもらうために公表されることとなった。
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「原爆の父」と呼ばれた米科学者ロバート・オッペンハイマー博士が終戦後、米国で面会した被爆者らに「涙を流して謝った」と、立ち会った通訳の女性が証言する映像が見つかったことが21日、広島市のNPO法人への取材で分かった。
原爆投下に関し、オッペンハイマー氏が公式に謝罪した記録は残っていない。NPO法人「ワールド・フレンドシップ・センター」(広島市西区)によると、映像は1964年、同氏が広島の被爆者ら2人と米プリンストン大で非公開で面会した時のことを、立ち会った通訳の故タイヒラー曜子さんらが2015年に証言した内容で、約50分。
タイヒラーさんは「(オッペンハイマー氏が)会うなり、ぼうだの涙を流して『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい』と謝った」などと語っているという。
同法人の立花志瑞雄理事長(68)によると、法人の設立50年を記念する映像の一部として撮影されたが、実際には使用されず、保管されたままになっていた。同理事長は「多くの被爆者の訴えを知ってもらうきっかけになれば」と話した。