健康診断受診者の個人情報をメールで誤送信 栃木・日光

AI要約

栃木県日光市が健康診断受診者9549人の個人情報を誤ってメールに添付するなど不適切なデータの取り扱いが2件発生した。

市健康課が健康づくりに関する専門部会の担当職員が誤って個人情報入りのメールを送信した際、11人に誤送信されたデータの内容やその対応について説明があった。

市は情報漏洩について謝罪し、今後の再発防止策や報告先などについて対応することを明らかにした。

健康診断受診者の個人情報をメールで誤送信 栃木・日光

 栃木県日光市は18日、健康診断受診者9549人の個人情報を誤ってメールに添付するなど不適切なデータの取り扱いが2件発生したと発表した。

 市健康課によると5月30日と今月3日、健康づくりに関する専門部会の担当職員が会議資料を関係者11人にメール送信する際、本来含まれるべきでないデータを含んだ圧縮ファイルを添付した。データは、後期高齢者対象の「はつらつ健診」受診者3981人と40~74歳の国民健康保険加入者対象の「特定健診」受診者5568人の被保険者証番号、氏名、生年月日、住所、電話番号、健診結果など。担当職員が15日、会議の準備のため送信済み資料を確認して誤送信に気付き、送信先の11人に個別に連絡して削除を依頼した。11人は市職員8人、関係3団体(県今市健康福祉センター、日光商工会議所、市社会福祉協議会)で、ダウンロードや転送はされておらず悪用などの被害は確認されていないという。

 市は今後、誤送信した9549人に個別に報告して謝罪するほか、健診結果は要配慮個人情報に当たるため国の個人情報保護委員会に報告する。

 このほか、市教委スポーツ振興課職員が17日、市主催のマラソン大会「NIKKO RUN2024」(9日開催)参加者のうち637人にアンケート依頼メールを送る際、誤って全員のメールアドレスが表示される状態で送信した。

 粉川昭一市長は「多大なるご迷惑とご心配をおかけした。職員への指導を強化徹底し、再発防止に努める」とのコメントを発表した。【藤田祐子】