声を震わせ…「ただ、悪かったな。ごめんなさい。それしか今はありません」“老々介護殺人”夫(80)に懲役7年を求刑

AI要約

80歳の夫が介護中の妻を電源コードで絞めて殺害し、検察は懲役7年を求刑。

検察は30年以上連れ添った妻の命を奪われた無念さを指摘し、弁護側は精神的追い詰められていたと主張。

吉田被告は謝罪し、判決は20日に言い渡される予定。

東京・世田谷区のマンションで、介護をしていた妻の首を電源コードで絞めて殺害した罪に問われている80歳の夫に対し、検察側は懲役7年を求刑しました。

吉田友貞被告(80)は去年、自宅の寝室で介護をしていた妻の節子)さん(当時85)の首を両手で絞めた後、電源コードを首に巻きつけて、殺害した罪に問われています。

17日に東京地裁で行われた論告で、検察側は「30年以上連れ添った夫に命を奪われた無念さは計り知れない」などと指摘し、吉田被告に対し、懲役7年を求刑しました。

一方、弁護側は「事件当時、精神的に追い詰められていた」「他に現実的に取りうる手段がなかった」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めました。

最後に吉田被告は、「ただ、悪かったな。ごめんなさい。それしか今はありません」などと声を震わせながら謝罪しました。判決は20日に言い渡される予定です。