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「悪かったな。今はそれしかない」“老々介護殺人”夫(80)に懲役7年を求刑
80歳の夫が介護をしていた妻を電源コードで絞めて殺害し、検察側は懲役7年を求刑している。
検察は夫が30年以上連れ添った妻を殺害したことの無念さを指摘し、重い刑罰を求めている。
夫は精神的に追い詰められていたと主張し、執行猶予付きの判決を求めているが、謝罪の言葉を述べている。
![「悪かったな。今はそれしかない」“老々介護殺人”夫(80)に懲役7年を求刑](/img/article/20240617/666fb98abd1c5.jpg)
東京・世田谷区のマンションで、介護をしていた妻の首を電源コードで絞めて殺害した罪に問われている80歳の夫に対し、検察側は懲役7年を求刑しました。
吉田友貞被告(80)は去年、自宅の寝室で介護をしていた妻の節子さん(当時85)の首を両手で絞めた後、電源コードを首に巻き付けて殺害した罪に問われています。
17日に東京地裁で行われた論告で、検察側は「30年以上連れ添った夫に命を奪われた無念さは計り知れない」などと指摘し、吉田被告に対し懲役7年を求刑しました。
一方、弁護側は「事件当時、精神的に追い詰められていた。他に現実的に取りうる手段がなかった」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めました。
最後に吉田被告は「ただ、悪かったな。ごめんなさい。それしか今はありません」などと声を震わせながら謝罪しました。
判決は20日に言い渡される予定です。