脳死下での臓器提供、10.5%増の116人 - 23年度 厚労省公表

AI要約

2023年度の脳死下での臓器提供は前年度比10.5%増の116人となり、18歳未満が26件だった。

改正臓器移植法の施行以来、累計956人が提供され、うち18歳未満が99人となった。

23年度の臓器別の脳死下提供者数は、心臓や肝臓などが増加し、眼球以外は前年度を上回った。

 厚生労働省が公表した臓器移植の実施状況に関する報告書によると、2023年度の脳死下での臓器提供は前年度比10.5%増の116人となった。うち、18歳未満が26件だった。【栗原浩太】

 本人の意思が不明な場合でも家族の承諾があれば脳死下の臓器提供ができる改正臓器移植法が10年7月に全面施行されてからの累計は956人で、うち18歳未満が99人となった。

 23年度の臓器別の脳死下での提供者数をみると、心臓が前年度比18.2%増の104人、肺が10.8%増の92人、肝臓が15.4%増の105人、腎臓が8.3%増の104人、膵臓が10.3%増の32人、小腸が50%減の2人、眼球が27.5%増の51人。小腸以外は前年度を上回った。

 また、臓器提供施設としての必要な体制を整えている施設は444施設で、1年間で1.6%増加した。