女川2号機の安全設備公開 対策工事完了、9月再稼働へ 東北電

AI要約

東北電力は女川原発2号機の安全対策設備を公開し、9月ごろの再稼働を目指すと発表。

設備には防潮堤やフィルター付きベント装置などがあり、万全の対応をして再稼働に備える構え。

東日本大震災の教訓から、高圧代替注水ポンプや防潮壁の設置が進められている。

 東北電力は13日、9月ごろの再稼働を目指す女川原発2号機(宮城県)の安全対策設備を報道陣に公開した。

 同原発の阿部正信所長は「設備は完成したがソフト面の対応も必要だ。訓練を重ねて再稼働に向けて万全を尽くしたい」と話した。

 公開されたのは、海抜29メートルの高さまである防潮堤や、事故発生時に原子炉格納容器内の圧力を下げる「フィルター付きベント装置」など10の設備。東日本大震災の教訓から、電気供給がストップしても原子炉内の蒸気のみで稼働する高圧代替注水ポンプや、取水路などをさかのぼる津波を防ぐための防潮壁が導入された。