米コンステレーション、スリーマイル原発再稼働の技術分析完了

AI要約

米コンステレーション・エナジーは、ペンシルベニア州のスリーマイルアイランド原発1号機の再稼働に向けた技術分析を完了し、再稼働の可能性を検討していると発表した。

同原発1号機は2019年に閉鎖されたが、再稼働への障壁を乗り越え、再稼働が有力な選択肢として浮上している。

気候変動対策の一環として、クリーンな電力を求める大手電力ユーザーが増加しており、他社の原発の購入が難しくなっていると議論されている。

米コンステレーション、スリーマイル原発再稼働の技術分析完了

Laila Kearney

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米コンステレーション・エナジーのジョセフ・ドミンゲス最高経営責任者(CEO)は11日、ペンシルベニア州のスリーマイルアイランド原発1号機の再稼働に関する技術分析を完了したと明らかにした。「ロイター・ネクスト」会議で語った。

同原発1号機は1974年に稼働を開始したが、天然ガス火力発電の普及に伴い2019年に閉鎖された。同原発2号機は炉心溶融(メルトダウン)事故が発生して1979年に閉鎖されている。コンステレーションは2号機を保有しておらず、1号機は事故を起こしていない。

ドミンゲス氏は、同原発1号機の再稼働へ向けた最初の障壁を乗り越えたと説明。今後は再稼働の可能性を商業面から精査すると表明した。この原発は「再稼働の有力な候補だ」と強調した。

また同氏は、大手の電力ユーザーは気候変動対策の目標を達成するためクリーンな電力を求めていると指摘。他社の原発を購入するのは一段と難しくなっていると述べた。