JAL、全パイロットと客室乗務員に滞在先「禁酒」を指示…米ダラス滞在の機長深酒トラブル受け

AI要約

日本航空が運航乗務員と客室乗務員に滞在先での禁酒を指示した理由とその背景について

男性機長が深酔いしたことで発生した安全上のトラブルと、それに伴う欠航の経緯

日航が問題を公表し、指示を出すまでの流れについて

 日本航空で昨年11月から今年5月にかけ、5件相次いだ安全上のトラブルのうち、今年4月、米南部ダラスの滞在先ホテルで男性機長が深酔いした問題を受け、日航が当面の間、すべての運航乗務員(パイロット)と客室乗務員に対し、滞在先で「禁酒」するよう指示していたことがわかった。

 男性機長は4月、羽田発ダラス行き日航12便に乗務し、22日朝(現地時間)に到着。同午後6時頃から飲食店、滞在先ホテルのラウンジ、客室内の3か所で、ワイン7本、ビール330ミリ缶12~18本程度を同僚ら計5~7人で飲んだ。

 その後、23日未明になって、ホテルから騒音を注意された機長は、深酔いして廊下で大声を出すなどし、駆けつけた警察官に約2時間にわたり事情を聞かれた後、口頭注意を受けた。

 そのため日航は、24日午前出発のダラス発羽田行きの日航11便を欠航させた。同便には、乗客157人が予約しており、日航が振り替え便を手配した。

 日航によると、「禁酒」の指示は、問題を公表した4月26日付。