トルコ軍艦が寄港し、追悼式典 彬子さま参列、和歌山・串本町

AI要約

トルコ海軍の新鋭軍艦クナルアダが和歌山県串本町で慰霊式典を行い、過去の友好関係を称えた。

オスマン帝国軍艦「エルトゥールル号」沈没事故で地元住民が救助し、両国の友好関係のきっかけになった歴史を振り返った。

クナルアダは20カ国を訪問する航海中であり、今後も両国間の友好関係を維持することが強調された。

 和歌山県串本町にトルコ海軍の新鋭軍艦クナルアダが寄港し、1890年に沈没したオスマン帝国(現トルコ)軍艦「エルトゥールル号」慰霊碑前で10日、クナルアダの乗組員らが参列して追悼式典が開かれた。日本・トルコ協会総裁で、故寛仁親王の長女彬子さまも参列された。

 彬子さまは式典のあいさつで「多くの先人が築いた友好の歴史が今後も末永く続くことを祈る」と述べた。

 クナルアダは4月にトルコを出航し、8月中旬までに20カ国を訪問する。

 エルトゥールル号は、台風のため串本町沖で沈没し、乗組員500人以上が死亡した。地元住民が69人を救助したことから両国の友好関係のきっかけになったとされる。