川勝前知事は調査停止を要求…静岡・鈴木知事がリニアのボーリング調査視察へ

AI要約

静岡県の鈴木知事と山梨県の長崎知事がリニア中央新幹線建設に関する協力を強化するために会談を行った。

両知事は、ボーリング調査の現地視察や富士山の保全、火山防災の連携強化などで協力する方針で合意した。

 静岡県の鈴木知事は7日、東京都内で開かれた、リニア中央新幹線の沿線自治体でつくる建設促進期成同盟会の総会総会前に、山梨県の長崎幸太郎知事と個別で面会した。両知事は、鈴木知事が山梨県で進むJR東海のボーリング調査の現地を視察することで合意したという。

 リニア中央新幹線の建設に向けたボーリング調査では、川勝前知事時代に地下水の流出を懸念し、山梨県内の調査停止をJR東海に要求し、長崎知事が苦言を呈した経緯がある。

 面会は非公開で約30分行われ、終了後に両知事が報道陣の取材に答えた。現場視察は、長崎知事が提案し、鈴木知事が「早い内に視察したい」と応じたという。長崎知事は「(山梨県側の)ボーリング調査で万一、問題が起これば、山梨県の責任でJR東海としっかり話す」とも強調した。

 両知事は、富士山の保全と活用、火山防災の人材育成などでも連携を強化させていくとした。