西九州新幹線「未整備区間」4者協議、佐賀県知事「筋が違う」「地元合意ない」…国提案に応じない意向

AI要約

西九州新幹線の武雄温泉駅から九州新幹線までの未整備区間を巡り、国土交通省鉄道局の村田茂樹局長が4者協議を提案したが、地元合意がなされていないため佐賀県側は応じない意向を示す。

山口知事は新たな地元合意が必要との主張を続け、国交省の要望に対しても否定的な姿勢を示す。

5月に山口知事、長崎県知事、JR九州社長が会談し、協議継続で一致したが、国も加えることを求めていた。村田局長は4者協議を提案していたが、地元の合意がない状況で進展していない。

 西九州新幹線の武雄温泉駅(佐賀県武雄市)から九州新幹線までの「未整備区間」を巡り、国土交通省鉄道局の村田茂樹局長が国交省、佐賀、長崎両県、JR九州の4者による協議を佐賀県側に提案したことについて、同県の山口祥義知事は6日、報道陣の取材に、「筋が違うと思っている。地元での合意がなされていない」と述べ、応じない意向を示した。

 山口知事はこれまで、新たな地元合意が必要と主張しており、この日も「整備新幹線は、地元で組み立てて手を挙げたところで調整する仕組みだ」と強調。国交省から要望があった場合の対応を問われると、「その気持ちはありません」と4者協議を否定した。

 未整備区間を巡っては、山口知事、長崎県の大石賢吾知事、JR九州の古宮洋二社長の3者が5月13日に初めて会談し、協議継続では一致したが、大石知事、古宮社長は協議に国も加えることを求めていた。同30日には、村田局長が山口知事と国交省で面会し、4者協議を提案していた。