2024年5月の新車販売ランキング、スペーシアが初の首位 2位N-BOXと578台差

AI要約

スズキの軽乗用車「スペーシア」が5月に販売台数で首位に立った

スペーシアの人気は全面改良や利便性向上によるもの

国交省から出荷停止を指示された車種の動向が注目されている

2024年5月の新車販売ランキング、スペーシアが初の首位 2位N-BOXと578台差

 スズキの軽乗用車「スペーシア」が5月に1万5160台(前年同月比91.9%増)を届け出て、車名別新車販売(登録車と軽自動車の合計)の単月実績で初めて首位に立った。ダイハツ工業「タント」は総合ベスト10に復活した。次月以降は、国土交通省から出荷停止を指示された車種の動向が注目されそうだ。

 日本自動車販売協会連合会(加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が6日、車名別販売台数をそれぞれ発表した。スペーシアは23年11月に全面改良された。後席座面の下部にあるフラップの位置を調整できるなど、きめ細かく利便性を高めたことが消費者の支持を得たもようだ。

 ホンダの「N―BOX(エヌボックス)」は23年7月以来の2位となった。ただ、スペーシアとの差は約600台にとどまり、来月以降の逆転もありそうだ。

 軽ランキングでもスペーシアが2年ぶり2回目の首位。3位は4月に生産を再開したタントで、届け出台数は前月から3倍超になった。

 登録車ランキングではトヨタ「ヤリス」が2カ月連続の首位。2位、3位も「カローラ」、「シエンタ」と前月と変わらなかった。ダイハツからのOEM(相手先ブランドによる生産)車であるトヨタ「ルーミー」は4月に生産が再開されたことで5カ月ぶりにベスト10に入った。

 ダイハツの認証不正の影響が収束に向かう一方、国交省は新たに不正が判明したトヨタの3車種、マツダの2車種について出荷停止を指示。両社は6日から生産も止めた。夏の需要期が目前に迫っているだけに系列販社には痛手となりそうだ。