藤井聡太棋聖、『永世』初獲得へ「意識せずに臨みたい」 6日開幕「ヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負」/将棋

AI要約

将棋の藤井聡太棋聖(21)と山崎隆之八段(43)の対局が「ヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負」として開幕する。

藤井棋聖は5連覇で永世棋聖の資格獲得を目指し、山崎八段は初タイトル獲得に意欲を見せる。

藤井棋聖は龍宮城スパホテル三日月で勝利を収める場面が多く、永世棋聖の資格取得に挑む。

藤井聡太棋聖、『永世』初獲得へ「意識せずに臨みたい」 6日開幕「ヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負」/将棋

将棋の藤井聡太棋聖(21)=8冠=が山崎隆之八段(43)と対局する「ヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負」(主催・産経新聞社など、特別協賛・ヒューリック)が6日、千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月で開幕する。両者は5日、現地での検分後に主催者の取材に対応。藤井棋聖は5連覇で「永世棋聖」の資格獲得、山崎八段は初タイトル奪取に向けて意気込みなどを語った。

青空が広がる東京湾を一望できる会場に山崎八段と到着した藤井棋聖。さっそく出迎えのファンから声援を受けると、「いよいよ棋聖戦が始まるという感じがします」と気持ちを高めた。

この日、両者は宴会場に畳を敷いた特設の対局場で検分。南側の窓からは東京湾を望み、関係者らは日中差し込む日光を確認。一方の藤井棋聖は室温を22度に設定した。

今回は5月31日の第9期叡王戦第4局から中5日での対局だが「体調は特に問題はなく、いい状態です」と万全を強調。初タイトルを狙う山崎八段は定跡から離れた指し回しが特徴で、対戦成績は1勝1敗。直近は2021年で藤井棋聖が勝利したが、山崎八段について「序盤から独創的に指される。(事前の)研究も深く行うのは難しいと思うので、その場でしっかり集中して対応したい」と警戒した。

今回の防衛で永世棋聖(通算5期以上保持)の資格を獲得。全8冠の藤井棋聖にとって初の永世称号で、中原誠十六世名人(76)の23歳11カ月を抜き、53年ぶりに最年少永世の記録を更新する。永世棋聖は63年の歴史で羽生善治九段(53)ら5人で、6人目の資格取得は06年の佐藤康光九段(54)以来18年ぶりとなる。

藤井棋聖にとって龍宮城スパホテル三日月の対局は2021年の第92期棋聖戦以来3度目で、すべて白星。負け知らずの会場で、「自分にとって初の永世位がかかる大きなシリーズですが、意識せずに臨みたい」と闘志を燃やした。

5日夕の前夜祭には山崎八段と出席。約200人からの拍手に藤井棋聖は「楽しんでいただけるように精いっぱい指したい」と力強く約束。両者の退場後は打ち上げ花火で盛り上がりをみせた。 (山内倫貴)

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