【棋聖戦】藤井聡太棋聖「永世」称号獲得に向け、山崎八段と対決「未知の局面の難しさ問われる」

AI要約

藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・=21)と山崎隆之八段(43)の将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第1局が行われる。両者の過去の対戦成績や意気込み、藤井の永世棋聖への挑戦が焦点となっている。

藤井は未知の局面での判断、山崎は15年ぶりのタイトル挑戦という長いブランクに臨む。双方が全力を尽くし、楽しい将棋を指すことを目指している。

藤井は5連覇すれば永世称号「永世棋聖」を手に入れ、山崎は他の棋士の希望を背負い、タイトルを勝ち取る意気込みを語っている。

 藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・=21)が山崎隆之八段(43)の挑戦を受ける、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第1局が6日、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われる。対局前日の5日、両対局者は現地入り。対局場を検分した後、前夜祭に出席した。

 両者の対戦成績は1勝1敗。18年の王位戦予選の初対決では山崎が勝ったが、21年の竜王戦決勝トーナメントでは藤井が勝ち、そのまま竜王を奪取した。

 前例のない将棋に持ち込むことが多い山崎に対し、藤井は「未知の局面での判断の難しさが問われることが多くなると思いますが、全力を尽くして楽しんでいただける将棋を指したい」と決意を表明した。

 今期防衛すれば棋聖戦5連覇となり、初の永世称号となる「永世棋聖」を引退後に名乗る資格を得る。

 対する山崎は09年の王座戦以来、15年ぶり2度目のタイトル挑戦だ。ブランクの長さでは、87年の棋聖戦で18年ぶりにタイトル戦に出てきた西村一義九段に次ぎ、史上2番目という。「挑戦者になってしまいました」と冒頭に笑いを取った後、「何でお前がと言われないよう、食いついてほかの棋士の希望になるように戦い抜きたい」と語った。