国民・井戸正枝氏、元草津町議の性被害虚偽証言で非難した黒岩町長に直接謝罪へ 10日に

AI要約

群馬県草津町の黒岩信忠町長が町長室で性交渉を強要したという元町議の虚偽証言に苦しめられた問題を巡り、国民民主党の井戸正枝・元衆院議員が黒岩氏を非難した過去の言動について、黒岩氏に直接謝罪することが分かった。

草津町によると井戸氏は10日に町役場を訪れて、黒岩氏に謝罪する意向だという。

黒岩氏を巡っては、令和元年11月に元町議の新井祥子氏が町長室で性交渉を強いられたと告発。2年12月に新井氏は日本外国特派員協会で記者会見し、性被害を改めて主張した。

国民・井戸正枝氏、元草津町議の性被害虚偽証言で非難した黒岩町長に直接謝罪へ 10日に

群馬県草津町の黒岩信忠町長が町長室で性交渉を強要したという元町議の虚偽証言に苦しめられた問題を巡り、国民民主党の井戸正枝・元衆院議員が黒岩氏を非難した過去の言動について、黒岩氏に直接謝罪することが分かった。同党の玉木雄一郎代表が4日、X(旧ツイッター)で明らかにした。草津町によると井戸氏は10日に町役場を訪れて、黒岩氏に謝罪する意向だという。

■Xで「十分に事実を確認せず」

井戸氏も3日、Xで「十分に事実を確認せず行き過ぎた言動があったことを認め謝罪いたします。町長や町議会の皆さま、関係者に多大な迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と投稿していた。

黒岩氏を巡っては、令和元年11月に元町議の新井祥子氏が町長室で性交渉を強いられたと告発。2年12月に新井氏は日本外国特派員協会で記者会見し、性被害を改めて主張した。新井氏は解職請求(リコール)の賛否を問う住民投票で失職していた経緯から、黒岩氏に加え、草津町も「セカンドレイプの町」などと国内外からバッシングされる事態に至った。井戸氏は当時、新井氏の立場を支持し、黒岩氏を「許しがたい」と非難、謝罪を求めていた。

■5月末に衆院選出馬を表明

一方、黒岩氏が新井氏に損害賠償を求めた訴訟で、新井氏は5年11月に肉体関係はなかったと認め、前橋地裁は今年4月17日、判決で新井氏の証言を「虚偽」と認定した。

黒岩氏は今年4月、産経新聞の取材に応じ、新井氏の告発を受けてフェミニストらから誹謗(ひぼう)中傷が寄せられた一方、発言が虚偽だと明らかになって以降、草津町を訪れて直接謝罪したのは、新井氏の主張に沿った記事を掲載(現在は削除)した共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の編集幹部だけだったという。

玉木氏は4日、Xで「お忙しい中、草津町長さんにお時間をとっていただけたようなので、本人から誠心誠意お詫び申し上げます」と投稿していた。

国民民主党は5月31日に井戸氏を次期衆院選で東京4区から擁立すると発表していた。井戸氏は平成21年の衆院選兵庫1区で旧民主党から出馬、初当選し、1期務めた。(奥原慎平)