水原一平被告の学歴詐称表面化に「少なくともプラスではない影響」国際弁護士が指摘

AI要約

水原一平被告が学歴詐称疑惑を認めたことによって、量刑への影響が懸念される。

エンゼルス側の事前調査に甘さがあった可能性も指摘されている。

吉田氏は、再犯の可能性や社会復帰の見通しを考慮しながら、最終的な判決が下されるだろうと述べた。

水原一平被告の学歴詐称表面化に「少なくともプラスではない影響」国際弁護士が指摘

 在米17年の国際弁護士、吉田大氏は5日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳で銀行詐欺などの罪に問われている水原一平被告(39)が2度目の審理に臨んだ際、詐称疑惑がくすぶっていた学歴に言及したことについてコメントした。

 水原被告は4日(日本時間5日)、カリフォルニア州の連邦地裁に出廷し、有罪を認めた。現地報道などによると、水原被告は審理の中で、裁判官から学歴を問われて「学校に通ったのは13年」「大学には少し通った」と述べ、大学を卒業したかどうかには触れなかった。

 水原被告をめぐってはエンゼルスの通訳時代、「カリフォルニア大リバーサイド校を卒業した」とされていたが、米メディアが大学に在籍記録を確認した際、記録がないと回答があったと報じるなど「学歴詐称疑惑」が浮上していた。

 今回の法廷での水原被告の回答で、学歴詐称が明らかになったことを受けた今後の量刑への影響について問われた吉田氏は「別のうそをついていたということは、一定のインパクトはあると思う。今後(裁判所は)再犯の可能性、社会復帰の可能性を見ていく。新たなうそについて、少なくともプラスではない影響はあると思う」と指摘した。

 その上で、エンゼルス時代の資料にはカリフォルニア大リバーサイド校を卒業したと紹介されていたことを念頭に「球団側が一定の証明を(水原被告に)を求めていたのか。(最終学歴を)客観的に証明したデューデリジェンスを調べるという、最低限のステップを踏んでいたのかは疑問に残る」と述べ、エンゼル側の事前調査に甘さがあった可能性にも触れた。