ヒグマ対応にドローン活用で協定 北海道・名寄、官民が三者協定

AI要約

名寄市と道警名寄署、名寄自動車学園が協定を結び、市街地に現れたヒグマに対処するためドローンを活用することで三者共同して取り組むことを決定した。

協定では市がヒグマの空撮を要請する際に学園がドローンを出動させ、撮影した映像を共有してヒグマの位置把握に役立てることが定められている。

名寄市内ではヒグマの目撃が増加しており、ドローンを活用した対策が必要とされていると警察関係者が述べている。

 市街地に現れたヒグマにドローンを活用して共同対処しようと、北海道名寄市と道警名寄署、ドローンの資格講習を実施する名寄自動車学園が4日、協定を結んだ。自治体と警察、民間がヒグマ対策でドローンを使うことを定めた三者協定は道内では初めて。名寄市の加藤剛士市長は「市民の生活の安全確保に務める」と強調した。

 協定では、クマが出没して空撮が必要と判断された場合、市が学園に出動を要請。ドローンが撮影した映像を共有し、クマの位置把握に使う。

 米村和信名寄署長は「クマが年々市街地に近づいている。対策の武器が増えた」と話した。

 署によると、名寄市内では今年、クマや足跡などの目撃が5月末時点で15件。