玉川徹氏、小池百合子知事は「計算してますよ」都知事選3選出馬の態度表明じらす背景を分析

AI要約
元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、小池百合子知事の東京都知事選3選出馬についての「じらし戦略」についてコメントした。小池知事は現在出馬表明を控えており、一部では不出馬もくすぶっているとされている。玉川氏は小池氏の対応を分析し、「期待感を高める戦略」と捉えている。一方で、小池氏の今後の政治生命や都知事選の構図に触れながら、出馬の可否を推測している。

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏は4日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への3選出馬について、出るとも出ないとも沈黙を続ける小池百合子知事(71)の「じらし戦略」についてコメントした。

 小池氏は当初、先月29日の東京都議会開会日の所信表明で、何らか意思表明するとみられたが、その2日前に「小池都政のリセット」を掲げた立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が電撃出馬表明したことで、態度表明のタイミングについて再調整に入ったとの見方が強まっている。3選出馬の可能性について、「まずはこの定例会にしっかり取り組むことが現職の務めだ」と繰り返すにとどめている。

 玉川氏は、こうした小池氏の対応について「初めて都知事選に挑戦する時は(告示の)15日前で、2期目は6日前。(現在、態度表明はないのは)不思議なことではない。むしろ、これが期待感を高める戦略になっているのではないか」と分析した。「いつ出るのかと、メディアが言うから、これがちょっとした期待感に変わるというのを、ご本人も分かっているのではないか」と述べ、小池氏の「じらし作戦」の目的についても口にした。

 一方で、一部では小池氏の「不出馬論」もくすぶっていることを念頭に置いてか「本当に出るのかどうか分かりませんよ」とも指摘。「現在71歳で、次に(3期目の)都知事をやると(任期末には)75歳。そこから国政で総理を目指すといっても。都知事になってしまったが、いいタイミングがきたというところで(国政転身で)辞めたら、投げ出し批判になる。今回は『絶対に万全』という話でもない」と、蓮舫氏の参戦などで激変した都知事選の構図や、今後の展望に触れながら「そうなると、負けてしまったら(政治生命は)終わり。今は、いろんな状況を見ているのではないか」と推測した。

 元フジテレビアナウンサーの菊間千乃弁護士が「本当は、早く(出馬表明)するならして、本筋の話を蓮舫さんとやってもらって、それを聞きたい。今は、出るのか、出ないのかの報道しかできない」と述べると、玉川氏は「(小池氏は)計算してますよ」と、思わせぶりに指摘した。