水俣病解決へ、共産議員団が聴聞 「超党派の立法含め検討」

AI要約

共産党議員が水俣市を訪れ、水俣病被害者団体の声を聞く。

被害者団体は健康調査の実施などを求め、水俣病の早期解決を訴える。

高齢化による介護や福祉面の課題も提起される。

 環境省と水俣病被害者団体との懇談での発言遮断問題を受け、共産党の国会議員ら16人が2日、熊本県水俣市を訪れ、被害者団体からの聞き取りを行った。団体側は、被害の全容を把握するための住民に対する幅広い健康調査の実施などを訴え、水俣病の早期全面解決を求めた。同党の山下芳生参院議員は報道陣に「超党派での立法も含め検討していく」と述べた。

 水俣病不知火患者会の元島市朗さん(69)は「解決すべき問題は山ほどあるし、問題は待ったなしだ」と訴えた。他の参加者からは、被害者の高齢化による介護や福祉面の負担の増大といった課題も挙げられた。