SGHD、C&Fを買収へ 1200億円超、同業TOBに対抗

AI要約

佐川急便を傘下に持つSGホールディングス(HD)は、食品物流企業のC&FロジHDをTOBを通じて買収し、総額約1237億円の買収額を予定している。

物流業界では、2024年問題による運転手の残業規制強化が輸送力の低下をもたらす可能性があるが、SGHDは買収により将来の輸送力を確保し、低温食品物流分野などの強化を図る。

TOBは6月3日から開始され、TOB価格は1株当たり5740円。同じくTOBを実施しているAZ―COM丸和HDとの競争が激化しているが、C&FはSGHDのTOBに賛同を表明している。

 佐川急便を傘下に持つSGホールディングス(HD)は31日、食品物流を手掛けるC&FロジHDについて、TOB(株式公開買い付け)を通じて買収すると発表した。

 全株取得を目指しており、買収額は総額約1237億円の見通し。

 物流業界では、運転手の残業規制強化に伴う「2024年問題」を背景に、輸送力の低下が懸念されている。SGHDは買収により将来の輸送力を確保するとともに、低温食品物流分野などの強化を図る。

 TOBは6月3日から開始し、TOB価格は1株当たり5740円。C&Fを巡っては、既に同業のAZ―COM丸和HDも1株3000円でTOBを実施しており、争奪戦となる。C&Fは31日、SGHDのTOBに賛同を表明した。