現在30代ですが「老後の生活」が不安です…年金額が「月10万円」だとしたら、貯金はいくら必要ですか?

AI要約

老後の生活に不安を抱える方向けに、現在30代の方が年金額を月10万円と仮定した場合の貯蓄計画を詳しく解説。

総務省の統計に基づいた65歳以上の無職世帯の平均支出額や、65歳から90歳までの不足金額、必要な貯蓄額を計算。

月10万円の年金と貯蓄で老後を過ごす計画の場合、毎月の貯蓄額を具体的に示し、準備の重要性に言及。

現在30代ですが「老後の生活」が不安です…年金額が「月10万円」だとしたら、貯金はいくら必要ですか?

老後の生活に不安を抱えている方は多いはずです。そのため、早いうちから老後資金を貯蓄し、備えておきたいと考える方も多いでしょう。

そこで、この記事では、現在30代の方の年金額が月10万円だと仮定した場合、今から毎月どれくらい貯蓄しておけばいいのかを計算していきます。また、貯蓄できない場合の対策も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

総務省統計局が発表する「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の無職世帯の平均的な支出額は以下の通りです。

・65歳以上の夫婦のみの世帯:28万2497円/月

・65歳以上の単身世帯:15万7673円/月

65歳で退職して90歳まで生きると仮定し、年金額が月10万円だった場合(夫婦は2人で20万円)の不足金額は表1の通りです。

表1

※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成

年金額が一人10万円、65歳で退職して90歳まで生きる場合の不足金額は、夫婦世帯で2474万9100円、単身世帯で1730万1900円です。

ただし、上記の計算はあくまで平均であり、実際にはライフスタイルなどにより支出は大きく異なるため、自分の場合は、どのくらいかかりそうかを推定して計算してみることをおすすめします。

上記の不足金額を補う場合、これから毎月いくら貯金が必要になるのかを計算してみましょう。30歳から65歳(35年)まで働くと仮定し、不足金額から必要な貯蓄額を計算した結果は表2の通りです。

表2

※表1の不足金額の総額を基に筆者作成

もし、老後の不足資金を月10万円の年金と貯蓄で過ごす計画であれば、夫婦世帯であれば毎月約6万円、単身世帯であれば毎月約5万円貯蓄していくと足りる計算になります。

とはいえ、急な病気やけがで思わぬ出費が発生することも考えられるため、早めに準備しておくことが大切です。