【バス運転士不足問題】バスが足りなくて小学生と中学生が修学旅行に行けないってマジ!?

AI要約

修学旅行におけるバスと鉄道の組み合わせや貸切バスの利用について語られている。

昔の修学旅行ではバスガイドやバス運転士との思い出が語られ、今も昔も変わらないエピソードが紹介されている。

国鉄が用意していた臨時列車や波動輸送用の客車による修学旅行列車について触れられている。

【バス運転士不足問題】バスが足りなくて小学生と中学生が修学旅行に行けないってマジ!?

 バスが運転士不足で運行できないことから修学旅行に影響が出ている。宿泊料金もうなぎのぼりになっていることから、在来線で波動輸送もできたはずだが、今となってはそれも難しい。昔の修学旅行はバスと鉄道を組み合わせて旅程も楽しんでいたが。

 文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)

(写真はすべてイメージで本文とは関係ありません)

 地域にもよるが、例えば小学校の修学旅行だとそれほど遠くは行かなかったので、全行程が貸切バスで移動というケースが多かった。学校に貸切バスが横付けし、ベビーブーム世代ではクラスが多いためにバスが10台ちかくも列をなしていたなんて嘘みたいな話もあるほど。

 1泊2日を同じバスで同じ運転士で同じバスガイドと旅行を共にするのだから、楽しくないわけがない。ちなみにバスは一緒に宿泊することもあるが、回送で営業所に戻った方が経費が掛からない場合がある。

 回送する場合は修学旅行生を宿で降ろして、バスはガイドもろともどこかへ走り去っていき、よく朝にはちゃんと迎えに来ているのだから子供心に不思議に感じたものだ。

 中学校や高校になると修学旅行の距離はぐんと伸び、新幹線が使える地域では何校かを集約して団体専用列車を仕立てたり、数両を貸切で移動したりと様々だ。在来線を使用する地域では、座席の客車や寝台客車の団体専用列車を仕立てて目的地まで移動することもあった。

 国鉄は臨時列車や波動輸送用に多くの客車を保有していたので、けん引定数の許す限り長大編成の修学旅行列車を出したものだ。学校から駅までは地元のバス事業者の貸切バスで送迎のみ、目的地では現地バス事業者の貸切バスという形での移動が多かった。

 中学生にもなると男子はバスガイドさんに一目ぼれしてラブレターなどという淡い恋心を持った方も多いはずだ。ちなみに令和の現代でも現役バスガイドさんが修学旅行生からいきなりプロポーズをされることがあるそうなので、そのあたりは今も昔も変わらない。