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30歳で手取り20万円、NISAが気になりますが「月1万円」がギリギリです。「元本割れ」する可能性があるなら、貯金のほうが堅実で良いでしょうか?
NISA投資の魅力や効果について解説。
NISAは長期投資やドルコスト平均法を活用することで効果的な資産形成が可能。
運用益が恒久的に非課税になる新NISAの特徴も紹介。
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最近はテレビやネットでも「NISA」という単語がよく登場するようになり、資産形成の手段として注目している人も多いでしょう。ただ、毎月どれくらいの金額をNISAに投資できるかは人それぞれです。
本記事では月1万円をNISAに投資するだけでも利益を狙える理由と、堅実な貯金と比べてどれくらい運用益が増えるかについて解説します。
NISAは、少額からの投資をする人のために2014年1月からスタートした「少額投資非課税制度」です。通常は株式や投資信託で運用益が発生した場合は20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で投資して得た運用益は全額が非課税になります。
2023年までのNISAは、一般NISAで非課税投資枠が年120万円で非課税期間が5年、つみたてNISAは非課税投資枠が年40万円で非課税期間が20年と上限がありました。
2024年からは新NISAとして生まれ変わり、旧一般NISAにあたる成長投資枠は年240万円まで、旧つみたてNISAのつみたて投資枠は年間で120万円までと、投資枠が大幅に増加しました。
非課税期間は無期限になって投資の限度額も1800万円(うち成長投資枠は1200万円)と、資産形成を進める制度として大幅に進化を遂げました。つみたて投資枠は毎月100円からの投資も可能で、月1万円からNISA投資を始めることは十分に可能です。
NISA投資はつみたて投資枠と成長投資枠の合計で年間360万円の非課税投資枠があり、投資額が大きいほうが非課税のメリットを享受できます。
ただ、リスク許容度を超える投資をして、一時的な元本割れで投資が怖くなって早期売却するとNISAのメリットを活かすことはできません。
投資を始める際は、自身の家計やリスク許容度からみて無理のない金額を投資することが鉄則です。ここでは、月1万円の少額投資でも十分に利益を狙える理由について紹介します。
■長期投資で「複利効果」を期待できる
NISAは恒久的に非課税になる恩恵があるため、長期的に運用して老後などを見据えて投資をすることが多くなります。
つみたて投資枠で選択できる投資信託は「分配金・分配頻度が少ない」「信託期間が無期限または20年以上」という条件を満たした商品にのみ投資ができます。
分配金を受け取らずに再度投資に回すことで、分配金を受け取ってしまうよりも投資元本が増え、より多くの金額を運用することが可能です。次の分配金のその次も再投資することで、投資元本が雪だるま式に増えていき、より多くの利益を狙えます。
この仕組みを「複利」と呼び、長期で運用して再投資額が増えるほど、どんどん効率的に運用できます。
■新NISAでは運用益が恒久的に非課税になる
通常の株式投資や投資信託では利益を得ると20.315%の税金が差し引かれます。再投資して複利効果を狙うにしても、税金が差し引かれた状態での再投資になるので効率がよくありません。
NISAは売却益や配当金・分配金を非課税で受け取れ、全額を再投資に回すことができます。運用で得た利益の全額を再投資して複利に回せることで、より効率的な資産形成が可能です。
■ドルコスト平均法の効果で元本割れの可能性が減る
1万円でも、「毎月定額」で投資商品を買い続けることで「ドルコスト平均法」の効果が期待できます。
ドルコスト平均法は、価格が変動する投資商品を毎月定額で買い付ける方法のことです。購入時期を分散することでリスクヘッジになり、投資商品が高いときは購入数量が少なく、安いときには多くなることで「高値掴み」を防ぐことができます。
結果的に1株あたりの購入価格が平均化され、購入単価が引き下げられることで元本割れのリスクを低下させることができます。