阪急バス、放射冷却素材「SPACECOOL」で車内温度抑制
阪急バスとSPACECOOLは、夏季の車内温度上昇抑制を目指してSPACECOOLを活用した試験運行を開始。
SPACECOOLは遮熱機能と放射冷却機能を備えた素材で、一般路線バスへの施工は国内初の取り組み。
様々な条件で車内温度のモニタリングや燃費改善効果を検証し、空調使用の低減を目指す。
阪急バスとSPACECOOLは、5月1日から放射冷却素材「SPACECOOL」を活用し、夏季における車内温度上昇の抑制を目指す試験運行を実施している。一般路線バスへの施工は国内初の試みだという。
SPACECOOLは、太陽光を反射し熱吸収を抑える遮熱機能と、太陽光を赤外線に変換し宇宙空間に放射する放射冷却機能を併せ持つ素材である。この素材を千里営業所(大阪府豊中市)および西宮営業所(兵庫県西宮市)所属のディーゼル車5両の屋根に貼付し、同営業所所属の他車両と燃費や車内温度の抑制効果を比較する。
検証内容は、晴天と曇天の2つの気象条件下での車内温度のモニタリングや、一定期間における走行距離と軽油消費量の比較など。これにより、空調使用の低減と燃費改善効果を検証する。