台湾で大規模な抗議デモ-総統の権限縮小目指す野党の議会改革案巡り

AI要約

台湾で頼清徳総統の権限を制限する法案に反対する市民の抗議活動が大規模化している。

野党が台北で集結し立法院での報告を求め、立法委員の権限を強める法案に対抗している。

法案可決に関する懸念から市民らが立法院周辺に集まり、抗議活動が続いている。

台湾で大規模な抗議デモ-総統の権限縮小目指す野党の議会改革案巡り

(ブルームバーグ): 台湾で頼清徳総統の権限を事実上制限する野党の法案に反対する市民らが台北に集結し、大規模な抗議活動を行っている。20日に発足したばかりの頼政権は、与党の民主進歩党(民進党)が立法院(国会)の過半数を握れず、野党側が多数派となっている。

総統による立法院での報告などを求める野党の法案に対する反発は、すでに立法院内での激しい衝突を引き起こし、2014年に中国とのサービス貿易協定の撤回を求め学生や市民が議会を占拠した「ヒマワリ学生運動」以来、台湾で最大規模となる抗議行動に発展している。

最大野党の国民党と同党と連携する台湾民衆党が28日に法案可決に動くのではないかとの懸念から、市民らは立法院周辺に集まっている。

立法委員(国会議員)の権限を強めるこの法案によれば、総統のみならず企業、一般市民も立法院で証言を求められる対象となり、機密文書へのアクセスも可能になる。

原題:Taiwan Protesters Gather as Opposition Pushes Contentious Law (抜粋)

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