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スペインリゾートで住民数千人がデモ、観光客急増の弊害に抗議
夏の休暇シーズンを前にバレアレス諸島で観光客の押し寄せに反対する住民の抗議活動が行われ、1万人を超える参加者がデモに参加した。
抗議活動では不動産購入制限と観光規制の強化を求め、持続可能な観光の推進を訴えた。また、地元住民に手の届かない価格の休暇向け物件が増加している現状が指摘された。
昨年はバレアレス諸島がスペイン国内で2番目に人気の観光地となり、約1440万人の観光客が訪れたことがスペイン国家統計局によって報告されている。
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[パルマデマヨルカ(スペイン) 25日 ロイター] - スペインのバレアレス諸島で25日、夏の休暇シーズンを前に多数の観光客が押し寄せることに反対して数千人の住民が抗議活動を行った。
参加者らは「住民よりSOS」、「大規模観光はもうたくさん」などと書かれたポスターを掲げ、首都パルマデマヨルカを行進。警察当局によると、約1万人がデモに参加した。
このほか、メノルカ島でも数百人規模の抗議活動が行われた。
パルマデマヨルカで抗議活動を組織した団体のメンバーは「われわれは、ここでの居住歴が5年以下の人の不動産購入禁止と、休暇向けの宿泊施設に対する規制強化を当局に求めている」と述べた。
ある不動産業者は、賃貸物件の半数以上が休暇向けで地元住民に手が届かない価格になっており、「大規模な観光を減らし、持続可能な観光を増やしたい」と語った。
スペイン国家統計局(INE)によると、バレアレス諸島は昨年カタルーニャに次いで同国2番目に人気の観光地となり、約1440万人の観光客が訪れた。