インベスコ、オフィス復活に賭ける-クレジット取引で高リターン予想

AI要約

米資産運用会社インベスコは、米国のオフィス市場の復活を見込んで高いリターンを狙っている。

コロナ禍後のオフィス不動産市場にチャンスを見出し、オフィス不動産投資信託(REIT)への投資を積極的に選好している。

インベスコは、オフィスへの需要が回復し、賃貸契約が延長されることを期待している。

(ブルームバーグ): 米資産運用会社インベスコは、米国の優良オフィスが苦境から脱し、高いリターンをもたらすことに賭けている。

インベスコの北米投資適格級クレジット責任者マット・ブリル氏は、コロナ禍後に商業用不動産債務の破綻を巡る懸念が広がり、同セクターの企業の借り入れが難しくなっているが、それによって比較的質の高い不動産に好機が生まれていると指摘した。

ブリルはブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のポッドキャストで「大半の投資家は負け組しかいないだろうと考えている」とした上で、「これらは3年後に振り返って『あんなクレジットで9.5-10.5%を獲得できたなんて信じられない』と言うようなチャンスだ」と述べた。

同氏は「オフィス市場に問題が生じないと言っているわけではない」とした上で、「この時期を乗り越え、オフィス市場が死に体ではなく、人々が依然としてオフィスに復帰しており、オフィスで働く必要があると証明できれば、状況はずっと改善すると思う」と語った。

ブリル氏はオフィス不動産投資信託(REIT)を選好。これらは地価とキャッシュフローが底堅く、質の高い不動産が含まれていることが多いという。

インベスコは米国でオフィスに復帰する人が増え、賃貸契約が延長されると予想。REITは今後1-2年だけ乗り切る必要があると、ブリル氏は語る。

「長期的には、人は一緒にいるのが好きで、オフィスで働きたいと思っていると私は信じている」と述べた。

原題:Invesco Bets on Office Comeback With High-Yielding Credit Trade(抜粋)

--取材協力:Tolu M Alamutu.

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