〔東京外為〕ドル、156円台後半=材料乏しく、こう着(23日午後3時)

AI要約

東京外国為替市場のドルの対円相場は、1ドル=156円台後半でこう着した。

日経平均株価の上昇や日銀の国債買い入れ額据え置きにより、ドルはじり高となったが、午後には利益確定や売りが入り、水準を切り下げた。

ドル円は強地合いを維持しているが、157円を試す動きはなく、海外PMIの結果待ちの状況。

 23日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、手掛かり材料に乏しく、1ドル=156円台後半でこう着した。午後3時現在は、156円72~72銭と前日(午後5時、156円40~40銭)比32銭のドル高・円安。

 午前は、日経平均株価の上昇のほか、日銀が定例オペで国債買い入れ額を前回から据え置いたことなどからじり高となり、156円90銭付近へ上昇した。その後は、利益確定や持ち高調整の売りに押され、156円70銭台に水準を切り下げた。

 午後は、日経平均や米長期金利を眺めながら、156円60~70銭台で一進一退だった

 ドル円は、タカ派的と受け止められたFOMC議事要旨や日銀の国債買い入れ額据え置きなどで、156円台後半で強地合いを維持している。ただ、政府・日銀による介入警戒感が根強いほか、「新規の買い材料は見当たらない」(国内銀行)ため、大台の157円を試す動きはなかった。市場からは「海外時間に発表される欧米のPMIまでは様子見になる」(外為仲介業者)との声が聞かれた。

 ユーロは正午に比べ対円、対ドルで小動き。午後3時現在は、1ユーロ=169円62~63銭(前日午後5時、169円81~82銭)、対ドルでは1.0823~0824ドル(同1.0857~0858ドル)。