レッドロブスター破綻の陰にエビ食べ放題-株主の納入業者が影響力か

AI要約

米シーフードレストランチェーンのレッドロブスターを運営する会社が経営破綻し、エビの仕入れ強要の疑惑が表面化。

前経営陣はエビの食べ放題メニューを拡充し、タイ・ユニオンからの供給を増やしていた可能性がある。

エンドレスシュリンプメニューの変更がコスト増につながり、タイ・ユニオンとの関係が破綻の一因となった。

(ブルームバーグ): 米シーフードレストランチェーンのレッドロブスターを運営するレッドロブスター・マネジメントの経営破綻を巡り、その背景にサプライヤーで株主のタイ・ユニオン・グループによるエビの仕入れ強要があったとの疑惑が、破産裁判所に提出された陳述書で表面化した。

レッドロブスターの前経営陣はエビの食べ放題メニューを拡充し、タイ・ユニオンから大量の供給を受けるように仕向けていた可能性がある。

これに対してタイ・ユニオンは、レッドロブスターのジョナサン・ティバス最高経営責任者(CEO)の宣誓陳述書の内容に異議を唱えた。陳述書には、タイ・ユニオンがレッドロブスターの「エビの仕入れに過大な影響力を行使した 」という主張が含まれていた。

21日にフロリダ州オーランドで開かれた破産裁判所の審問で公表された文書によると、タイ・ユニオンは自社とレッドロブスターとの関係に関するすべての主張に異議を唱えている。

2023年5月に前経営陣が価格20ドルの「アルティメット(究極)のエンドレスシュリンプ」という食べ放題メニューを期間限定から恒久的なメニューに変更したことが、同社に1100万ドル(約17億2000万円)の追加コストを生じさせたと、ティバス氏は主張した。この決定はまた、レッドロブスターに「資本スポンサーであるタイ・ユニオンからの負担の大きい仕入れの義務」をもたらしたいう。

エンドレスシュリンプは、レッドロブスターの店舗でも大々的に宣伝されたが、これは「同社にとって通常ではない」ことであり、店舗でのエビ不足につながったとティバス氏は説明した。

ティバス氏によれば、レッドロブスターの元幹部はタイ・ユニオン社に「伝統的な供給プロセスや入札サイクルを経ず、当社の需要予測に沿わない」エビ生産を続けるよう指示したとされる。元経営陣はまた、他のサプライヤーを排除し「タイ・ユニオンに独占的な取引をさせ、レッドロブスターのコスト上昇を招いた」とティバス氏は主張している。