〔米株式〕NYダウもみ合い、14ドル安=ナスダックは高い(20日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は週明け20日、FOMC議事要旨公表を前にもみ合いの展開となっている。

前週は利下げ観測でダウ30種平均が史上初の4万ドルを突破し、高値警戒感から上値が重い展開となっている。

金融政策動向への関心が高まり、今週はFOMC議事要旨の公表やFRB高官の発言が注目されている。

 【ニューヨーク時事】週明け20日午前のニューヨーク株式相場は、週内の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表などを前に様子見気分が強く、もみ合いとなっている。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前週末終値比14.48ドル安の3万9989.11ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が111.78ポイント高の1万6797.75。

 前週は堅調な米企業決算やインフレ指標の軟化を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利下げを開始するとの観測が再燃。これを追い風にダウ30種平均は、史上初めて4万ドルを突破し、週末17日にはこの大台に乗せて取引を終えた。ただ、週明けのこの日は、高値警戒感からやや上値の重い展開。一方、ハイテク関連株は、22日の米半導体大手エヌビディア決算を前に買いが優勢となっている。

 1~3月期の決算シーズンが終盤を迎え、市場の関心は金融政策動向に移行。今週は22日にFOMC議事要旨(4月30日~5月1日開催分)が公表されるほか、FRB高官らの発言機会も多く、これらから利下げ開始時期の手掛かりを得たいとの思惑が強い。

 ダウ構成銘柄を見ると、ホーム・デポ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、トラベラーズが1%前後の下げ。半面、マイクロソフト、インテルなどが買われ、全体を下支えしている。