モータースポーツなら障がい者も健常者と同じフィールドで戦える! ホンダ「N-ONE OWNER’S CUP」に青木拓磨選手が出場…結果は?

AI要約

障がい者向けにクルマの運転を楽しむための「HDRS」を開催する青木拓磨選手。

彼が立ち上げたスクールでは機能障がいを持つ参加者がクルマの運転技術を学び、レース活動も展開している。

障がい者と健常者が同じフィールドで戦うことを楽しむ狙いもある。

青木拓磨選手はロードレース選手だったが事故で車いす生活となり、4輪レースに転向する。

様々なカテゴリーでの参戦経験を経てル・マン24時間耐久レースも完走し、アジアクロスカントリーラリーでも優勝経験を持つ。

青木選手は自ら「HDRS」からレース参戦へのステップアップを示し、ワンメイクレース「N-ONE OWNER’S CUP」に参戦。健常者と障がい者が共に競う場を大切にしている。

モータースポーツなら障がい者も健常者と同じフィールドで戦える! ホンダ「N-ONE OWNER’S CUP」に青木拓磨選手が出場…結果は?

機能障がいを持つ人でも、クルマの運転を楽しみ、さらにレース活動も展開していくことを視野に、「HDRS(ハンド・ドライブ・レーシング・スクール)」を車いすレーサーの青木拓磨選手が定期的に開催しています。その活動の延長線上に位置づけている「レース参戦」も行っており、障がい者と健常者が同じフィールドで戦うことを楽しんでいます。

一般社団法人国際スポーツアビリティ協会が主催し、車いすレーサーとして活躍している青木拓磨氏が校長を務める「HDRS」(ハンド・ドライブ・レーシング・スクール)は、サーキットでの走行を通じて、機能障がいを持つ参加者がいかにクルマの運転を正しくできるか、どうしたらより運転に集中できるかといった点に着目したドライビングスクールだ。そしてレーシングスクールという名がついているように、自身の障がいをカバーし、さらに健常者・障がい者が分け隔てなく楽しめる唯一のスポーツとしてのモータースポーツを楽しんでいこうという趣旨を持ったスクールとなっている。

青木拓磨選手は、世界最高峰となる2輪ロードレース世界選手権(WGP)に1997年から参戦を開始したが、その翌シーズン開幕直前のGPマシンのテスト中の事故によって脊髄を損傷し、車いす生活を余儀なくされている。

ただ、その後4輪に転向してからはさまざまなカテゴリーの4輪レースに参戦を続けてきている。もちろん、障がいを持ったドライバーが突然レースに出場することは叶わず、少しずつ実績を重ねて、周囲の理解を求めてレース参戦の扉を開けていき、ル・マン24時間耐久レースも完走したドライバーであり、アジアクロスカントリーラリー総合優勝経験者でもあるという現在の地位を獲得しているのだ。

そんな青木選手が「HDRS」からレースへのステップアップを自らが実証することを目指して、国内レースに参戦をしている。それが参加型の入門レースとして位置づけられるナンバー付きワンメイクレース「N-ONE OWNER’S CUP」である。

これまでも参戦の経験もあったこのワンメイクレースだが、つねに健常者と障がい者がともに競う場の確保をしておきたい、とスポット参戦ではあるが、2024年シーズンから再び参戦を開始している。