スペースX、打ち上げ要件違反とのFAA判断を「断固拒否」

AI要約

宇宙開発企業スペースXがFAAの制裁金に抗議し、政治的動機を主張。

スペースXはFAAの規則違反を否定し、商業宇宙飛行産業に対する監督能力に疑問を投げかける。

FAAはコメントを差し控える一方で、商業宇宙関連のリソース不足が指摘されている。

スペースX、打ち上げ要件違反とのFAA判断を「断固拒否」

[ワシントン 19日 ロイター] - 実業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙開発企業スペースXは、2023年の2回の打ち上げで所定の規則を順守しなかったとして制裁金を科す米連邦航空局(FAA)の処分方針を「断固拒否する」と表明した。

マスク氏は、FAAの措置は政治的な動機によるものと反発。スペースXの法務担当副社長デビッド・ハリス氏は、FAAを監督する2つの議会委員会の委員長に宛てた書簡で「スペースXは、FAAの規則違反という主張を断固拒否する」と表明した。

ハリス氏は、FAAが商業宇宙飛行産業についていけてないと指摘。スペースXへの罰金は、FAAによる商業宇宙産業監督について議会の目が厳しくなったことへの対応との見方を示した。

FAAの商業宇宙関係当局が「ライセンス関連の資料をタイムリーに検証するリソースが不足」していることは以前から明らかになっており、「その限られたリソースを公共安全の規制範囲とは関係のない分野に誤って集中させている」と指摘した。

FAAは、ハリス氏の書簡に関し、処分に関連する件にはコメントしないと延べた。