「インフルエンサーに媚びてる」と批判も…「ほっかほっか亭」がXに投稿した、料理研究家・リュウジへの“コラボ依頼”は、“第二の「10分どん兵衛」”となれるのか?

AI要約

料理研究家でインフルエンサーのリュウジさんがほっかほっか亭のレビューを投稿し、その結果ほっかほっか亭が改善のためにリュウジさんに協力を依頼する事態が起きている。

企業とインフルエンサーの付き合い方について様々な意見がある中、今回の動きは前向きに評価されているが、成果は未知数である。

マーケティング活動においてSNSやインフルエンサーの存在は大きいが、その活用方法は難しく、企業側は情報発信に気を付けなければならない。

「インフルエンサーに媚びてる」と批判も…「ほっかほっか亭」がXに投稿した、料理研究家・リュウジへの“コラボ依頼”は、“第二の「10分どん兵衛」”となれるのか?

料理研究家でインフルエンサーのリュウジさんが9月8日、YouTubeに弁当チェーン「ほっかほっか亭」のレビューを投稿。

 「のり弁」を食して「うまああ、すげぇほっとする味だわ」と高評価をつけたものの、「しょうが焼き弁当」については「もう少しタレの味が強い方がいいから」と指摘。本音のレビューを配信していた。

それを受けて、ほっかほっか亭が9月18日、公式Xアカウントにリュウジさんへの協力依頼文書を投稿して話題になっている。

 依頼文の内容文の一部を抜粋しておこう。

 一部の商品に対して頂戴した手厳しいコメントについて、弊社商品本部メンバーで話し合った結果、弊社人気の商品もまだまだおいしくなる伸びしろが隠されていることに気づくことができました。(中略)一度リュウジ様と膝をつき合わせて、どう改善したらより美味しくなるかを議論させていただき、より良いものをリニューアル発売させていただければと考えております

 この投稿に対して、SNS上では、ほっかほっか亭の柔軟な対応を評価する声もあれば、「インフルエンサーに媚びている」という批判もあり、賛否両論が巻き起こる結果になっている。

■難しい「インフルエンサーとの付き合い方」

 ちなみに、リュウジさんの動画での「ほっかほか亭」と店名が誤って表記されていたことも、話題の増幅に拍車をかける結果となった。

 まだ打診段階なので、コラボが実現するか否か、実現したとしても商品リニューアルが成功するか否かは、現時点では未知数だ。ただ、筆者としては、結果のいかんにかかわらずこうした取り組みは前向きに評価したいと考えている。

 企業のマーケティング活動において、SNSやインフルエンサーの存在は大きくなっているのだが、向き合い方は非常に難しい。

 広告を出すのにはお金がかかるが、企業側が発信する情報をコントロールすることができる。SNSにおいても、企業の公式アカウントから自由に情報発信することはできるが、広告的な情報を投稿してもスルーされる可能性が高い。炎上や批判を受ける危険性も常にある。

 インフルエンサーについても同様だ。企業側が依頼して、商品やサービスを紹介してもらうというやり方もあるが、宣伝色が強くなると、消費者から受け入れられづらい。