〔NY外為〕円、142円台後半=堅調な米統計や株高受け(19日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場は米雇用指標や米株高を受けて円相場が下落し、1ドル=142円台後半に。米新規失業保険申請は前週比1万2000件減の21万9000件となった。

フィラデルフィア連銀の製造業景況指数は前月から上昇し、市場予想を上回った。労働市場・景気の底堅さが意識され米長期金利が上昇、円売り・ドル買いの動きが見られた。

FRBは政策金利を0.5%引き下げる決定をしたが、パウエル議長の声明から日米金利差が急激に縮小するとの見方が出ている。ユーロは対ドル1.1156~1166ドル、対円159円07~17銭となっている。

 【ニューヨーク時事】19日のニューヨーク外国為替市場は堅調な米雇用指標や米株高を眺めてリスク選好の動きが強まる中、円相場は1ドル=142円台後半に下落した。午後5時現在は142円57~67銭と、前日同時刻(142円22~32銭)比35銭の円安・ドル高。

 米労働省が朝方発表した新規失業保険申請は、14日までの1週間で前週比1万2000件減の21万9000件となった。

 フィラデルフィア連銀が発表した9月の第3連邦準備地区の製造業景況指数は、総合で1.7となり、前月のマイナス7.0から上昇。市場予想(ロイター通信調べ)のマイナス1.0を上回った。

 労働市場と景気の底堅さが意識される中、米長期金利が上昇。円売り・ドル買いが加速し、一時143円76銭まで下落した。ただ、その後円は買い戻された。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、政策金利を通常の倍となる0.5%引き下げることを決めた。ただ、パウエル議長が会見で大幅な利下げの継続については否定的な見解を示したため、市場では日米の金利差が急激には縮小しないとの見方が出ている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1156~1166ドル(前日午後5時は1.1113~1123ドル)、対円では同159円07~17銭(同158円20~30銭)と、87銭の円安・ユーロ高。