米中古住宅販売、8月は2.5%減の386万戸 価格高止まり続く

AI要約

全米中古住宅販売戸数が予想より減少し、住宅価格が過去最高に上昇した。

住宅ローン金利が低下し、販売が上昇する地合いが整った。

住宅在庫の増加や販売ペースの変化など、不動産市場の動向が示唆されている。

米中古住宅販売、8月は2.5%減の386万戸 価格高止まり続く

[ワシントン 19日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が19日に発表した8月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比2.5%減の386万戸となった。ロイターがまとめた市場予想は390万戸だった。前年同月比は4.2%減だった。

住宅供給が引き続き改善している一方で住宅価格が高止まりし、予想以上に減少した。

中古住宅価格の中央値は前年比3.1%上昇し、8月としては過去最高の41万6700ドルとなった。 住宅価格は4地域全てで上昇した。

米連邦準備理事会(FRB)が18日、50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げを決定したことで、1年半ぶりの低水準にある住宅ローン金利がさらに低下する可能性がある。

中古住宅の在庫は0.7%増の135万戸。前年同月より22.7%増えた。

NARの主任エコノミスト、ローレンス・ユン氏は、「8月の住宅販売は再び期待外れな結果となったが、足元の住宅ローン金利低下と在庫増加の組み合わせは、今後数カ月で販売が上昇するための地合いとなるだろう」と述べた。

8月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.2カ月。前年同月は3.3カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。

住宅が市場に出ていた期間は26日。前年同月は20日だった。初めての住宅購入者の割合は26%と、2021年11月に記録した最低水準と同率となった。前年同月は29%。

現金のみによる販売の割合は26%と、前年同月の27%から低下した。投げ売り物件などは1.0%で、前年同月から変わらなかった。