パナ、万博パビリオン「ノモの国」の体験エリア発表 行動や表情を解析、映像や音響で演出

AI要約

パナソニックホールディングス(HD)は2025年大阪・関西万博に出展するパビリオン「ノモの国」の体験エリアを発表した。来場者の行動や表情を解析する技術や映像投影技術、立体音響などを駆使し、新たな体験を提供する。

ノモの国の体験エリアは4つに分かれており、子供たちが自分の可能性に気づくことをテーマにしている。各ゾーンでは、ユニークな体験が提供される。

体験エリアを通過すると、パナソニックHDの技術に触れられる「大地」エリアがあり、未来を描くきっかけを与える構成となっている。

パナ、万博パビリオン「ノモの国」の体験エリア発表 行動や表情を解析、映像や音響で演出

パナソニックホールディングス(HD)は19日、2025年大阪・関西万博に出展するパビリオン「ノモの国」の主要部分となる体験エリアを発表した。来場者の行動や表情を解析する技術に加え、ミスト(霧)に映像を投影する技術、全方位に広がる映像や立体音響などを駆使し、新たな体験を提供する。

ノモの国の体験エリアは4つに分かれており、各ゾーンの体験を通じて子供たちが自分の可能性に気づくことをテーマにしている。

「ノモの森」と呼ばれるゾーンでは、入館時に配られた結晶をイメージした端末をかざすと設置されたオブジェが光る仕掛けになっており、その際の行動や表情がカメラなどを通じて解析される。続く「古木の谷」ゾーンでは、解析結果を基にしたチョウのグラフィックが映し出される。

このほかにも映像や音響、振動、ミストを使ったさまざまな演出が来館者の想像力を解き放つ手助けをする。また、体験エリアの世界観を表現したアニメーションを制作中で、来春にオンラインで公開を予定している。

体験エリアを抜けると、パナソニックHDの技術に触れられる「大地」エリアとなる。薄く折り曲げられる「ペロブスカイト太陽電池」や発光微生物による「バイオライト」など、近い将来に実用化される技術を通じ、来館者が自分の未来を描くきっかけを与える構成となっている。

同社の小川理子(みちこ)関西渉外・万博推進担当参与は「自分の可能性や潜在的な力に気づき、心や感性が解き放たれる瞬間を体験してほしい」と話した。

パビリオンは来年2月の完成を予定している。(桑島浩任)