米「タッパーウェア」が破産申請 保存容器の代名詞、ネット対応遅れなどで需要減

AI要約

米プラスチック製保存容器メーカー「タッパーウェアブランズ」が破産法11条の適用を申請。売り上げ低迷や負債総額100億ドルによる経営困難が報じられる。

同社は食品廃棄物削減を目指しポリエチレン製の密閉容器を開発。1946年に創業し、ホームパーティーで販売を伸ばし、一時は世界の市場を独占した。

日本でも1963年に日本タッパーウェア株式会社が設立され、電気冷蔵庫の普及に合わせて広まった。

米「タッパーウェア」が破産申請 保存容器の代名詞、ネット対応遅れなどで需要減

「タッパー」「タッパーウェア」として知られる米プラスチック製保存容器メーカー「タッパーウェアブランズ」とその子会社は17日、米東部デラウェア州の裁判所に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。日本でもプラスチック製保存容器の代名詞として知られるが、米国では近年、ネット通販などへの対応が遅れ、売り上げが低迷していた。推定負債額は最大100億ドル(約1兆4000億円)。

同社は1946年、米国人化学者アール・サイラス・タッパーが創業した。食品廃棄物をなくすため、軽くて耐水性にすぐれ、温度の変化にも強いポリエチレンで、容器の密閉蓋を開発した。販売員がホームパーティーで製品を販売するスタイルで売り上げを伸ばし、一時は世界の市場を独占。プラスチック製保存容器の代名詞となった。

日本でも1963(昭和38)年4月、日本タッパーウェア株式会社が設立され、電気冷蔵庫の普及を背景に浸透した。