トランプ・メディア株が再び最安値更新、「ロックアップ」終了控え

AI要約

トランプ元大統領の新たなソーシャルメディア企業、トランプ・メディアの株価がロックアップ期間終了前に急落した。

トランプは保有株を売却しないと表明しているが、他の大株主は売却する可能性がある。

同社の株価は過去最高値から80%以上下落し、訴訟問題や政治的イベントによる変動が見られる。

トランプ・メディア株が再び最安値更新、「ロックアップ」終了控え

ドナルド・トランプ元大統領が創設したソーシャルメディア、トゥルース・ソーシャル運営元のトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの株価は米国時間9月18日、翌日のロックアップ期間の終了を前に最安値に落ち込んだ。

この制限の解除によってトランプや他の同社の大株主は、保有株を売却できるようになるが、トランプは株を売却しないと明言している。

トランプ・メディアの株価は、18日の取引で3%以上下落して15.64ドルに沈んだ。同社の株価は、その前日の17日にも16.14ドルまで下落しており、2日連続で過去最安値を更新した。

トランプは、同社の株式の約60%を保有しているが、ロックアップ期間が終了する19日以降にその株を売却できるようになる。ロックアップ期間は、IPO(新規公開企業)を実施した企業の主要な株主が、上場直後に株を売却することを規制するために設けられている。

トランプは、合計7875万株のトランプ・メディア株を保有しており、その価値は13日時点で14億ドル(約2005億円)だったが、18日の終値で12億ドル(約1720億円)に減少した。同社の株価は、3月25日に過去最高値の79.38ドルを記録して以降に80.2%下落している。

デラウェア州の裁判所は17日、トランプ・メディアが、同社に初期から投資するパトリック・オーランド率いるARCグローバルとの契約に違反したとの判断を下した。オーランドは、3月にトランプ・メディアと合併した特別買収目的会社(SPAC)の元CEOで、受け取るべき株式を減らされたとして提訴していた。

オーランドは、この判決の一部として約80万株を追加で獲得し、これによりトランプ・メディアの株価は6.6%下落した。

トランプ・メディアの株価は、トランプの選挙キャンペーンの間に急騰と急落を繰り返しており、6月のバイデン大統領とのテレビ討論会の直後には13%上昇したものの、今月のハリス副大統領との討論会後には10%下落した。

フォーブスは、トランプの現在の保有資産を39億ドル(約5590億円)と試算している。トランプ・メディアが3月に上場した直後の彼の資産は約41億ドル(約5870億円)だったが、一時は80億ドル(約1兆1450億円)以上に膨れ上がっていた。