不良があると車検に通らない重要保安部品を開発製造【2】510ブルーバード用タイロッドエンドなども

AI要約

ボールジョイントの重要性と製造廃止の背景から、ナギサオートが純正仕様のボールジョイントを開発した。

製品は日本規格に準拠し、当時以上の品質を誇り、古い車にも適合する。

さらに、他の車種や部品についても紹介があり、メンテナンスの重要性が強調されている。

不良があると車検に通らない重要保安部品を開発製造【2】510ブルーバード用タイロッドエンドなども

【OLD CAR BALL JOINT Vol.2】

 ボールジョイントは、不良を起こすと車検が通らないが製造廃止の多いパーツ。ナギサオートの旧車用ボールジョイントは、そんな切実な背景によって開発された。製造に踏み切った理由は「ユーザーの声」だったという。ナギサオートでは、ボールジョイントの代替品「ピロボールジョイント」を販売しているが、純正タイプにこだわる問い合わせが以前から多く寄せられていた。

「だったら『純正タイプも開発しよう!』となったんです。もちろん、作るからには安心の日本規格で。ピロボールジョイントと同じくらい、どこに出しても恥ずかしくないクオリティーのものを」と南さんは言葉に力を込める。

 ナギサオートの「純正仕立て」のボールジョイントは、メーカーや車種それぞれの仕様に合わせた設計で、グリスの注入口の位置や、ニップルの処理まで忠実に再現され、製品の品質は当時以上。令和の時代に製造された重要保安部品にふさわしい「純正クオリティー」を誇っている。

510ブルーバード用 タイロッドエンド(インナー、アウター)

510ブルーバードをはじめ旧車の多くがステアリングギアはボールナット式で、タイロッドのジョイント部はステアリング側(インナー)とナックル側(アウター)の合計4カ所。「劣化による交換なら4カ所同時に」が理想だ。610/710ブルーバード他にも適合。

30マークⅡ用 タイロッドエンド(インナー、アウター)

タイロッドのボールジョイントは走行距離に乗じて劣化が進む。異音がなくてもハンドルの切れや直進安定性に不安を感じたら早めに交換を。特に旧車には先手を打った対応が賢明だ。30のほか、40マークⅡにも使える。

R30スカイライン用 タイロッドエンド(アウター)

R30系スカイラインはステアリングがラックアンドピニオン形式となる。タイロッドエンドはアウター側のみが用意される。同世代に登場したC31系ローレルのタイロッドエンドも共通部品だ。

GC110ケンメリ用 ステアリングクランプ

インナー側とアウター側のタイロッドエンドをつなぐ高強度なジュラルミン製のクランプも用意。6角形状のシャフトが、トー角の調整をスムーズにしてくれる。調整幅は±0~20㎜まで対応。タイロッド同様、GC10ハコスカにも使える。

ピロボールタイプもあり。レア車はワンオフにも対応する ピロボール式のジョイントもラインアップしている。初期コストはかかるが、メンテナンスが容易でガタが現れた場合の取り換えもスムーズ。角度調整が自由なのもメリットだ。純正仕様にこだわらないならおすすめで、レアな旧車もこのタイプならワンオフにも対応してくれる。