狭いニッポン!! でかい高級車より[ちっちゃな高級車]を選ぶのが正解でしょ!!

AI要約

高級コンパクトカーの代表的なモデルであるベリーサについて紹介。デザインや質感にこだわり、高級感を打ち出したマツダの作品。2006年には上級グレードも登場し、一部改良を重ねてプレミアム感を高めた。

2015年にデミオとの統合により生産終了となったベリーサ。中古車市場では30万円から100万円程度で取引されており、見た目の古さを感じさせない良好なコンディションが魅力。

セカンドカーとしてだけでなく、ファーストカーとしても適したベリーサは、コンパクトでありながら高級感を味わえる魅力的な選択肢となる。

狭いニッポン!! でかい高級車より[ちっちゃな高級車]を選ぶのが正解でしょ!!

 高級車はデカい、高級車はセダン――というイメージは今となっては昔のこと。過去にもちっちゃい高級車はあったにせよ、イマドキのクルマはさらにその流れが強くなっている。狭いニッポンでは"ちっちゃい"が正義かも!?

 文/FK、写真/トヨタ、日産、ホンダ、マツダ

 ちっちゃな高級車として最初に紹介したい1台は、玄人好みの内容でありながら昔も今もなぜか人気がいまひとつのベリーサだ。

 上質なデザインと丹念な作り込みによる高い質感を特長とするベリーサは、2004年6月にデビュー。

 ベース車両は2代目デミオだが、それとはあきらかに一線を画すシックで上質な個性を追求した内外装デザインによって、従来のコンパクトカーの概念を打ち破る高級路線を色濃く打ち出したマツダの意欲作でもあった。

 特に、ディテールの作り込みにはこだわりを感じさせる部分が多く、質感の高いブラックメタリック調のインパネ、室内の間接照明に採用したブルーLEDによる夜間空間の雰囲気づくり、乗降時の足元を照らすドアミラー内蔵グラウンドイルミネーションランプ、メーカーオプションに設定されたレザーパッケージなどの贅沢装備は高級コンパクトカーを謳うベリーサの大きな魅力でもあった。

 2006年8月には上級グレードにブラック&ブラウン2トーン色の本革を標準装備とするなどのマイナーチェンジを実施。

 その後も毎年のように行われた一部改良によってプレミアム感を高めていったベリーサだったが、デミオとの統合によって2015年11月に生産終了となった。

 そんなベリーサは現在の中古車市場で高くて100万円前後、安い個体であれば30万円前後の価格設定で推移しており、平均価格も40万円前後とリーズナブル。

 また、フルモデルチェンジを行うことなく車生を終えたこともあって、見た目にも古さを感じさせないメリットがある。それゆえにセカンドカーとしてはもとより、ファーストカーとして活用するのもアリな選択かもしれない。