北海道洞爺湖に高級ホテル 野口観光 国内外の富裕層取り込み図る
野口観光（登別）が12月25日開業予定のホテル「BOUROU LAKE TOYA」は、国内外の富裕層をターゲットにした高級ホテルで、洞爺湖を一望できる客室や道産食材を使用した料理を提供する予定。
建物は地上9階、地下2階で、別々のホテルとして営業する構造で、全ての客室から洞爺湖が見渡せるように設計されている。
同社はハイクラス、アッパーミドル、リーズナブルの3つの価格帯の施設を展開し、高級ホテル「BOUROU」は1泊2食付きで1人7万円から利用可能。最上階の「プレミアムスイート」は約15万円の料金設定。
野口観光（登別）が12月25日開業予定のホテル「BOUROU LAKE TOYA」は、同社が洞爺湖温泉街で営業するホテルとは一線を画した高級路線で、国内外の富裕層を取り込む考えだ。洞爺湖温泉地区担当の佐原誠取締役（65）は「顧客それぞれのニーズに応えられるよう、選択肢を増やしたい」と話す。
同ホテルは湖畔亭の建物の一部を改修した上で、玄関口を別に設け、建物内で客は行き来できない構造にし、それぞれ別のホテルとして営業する。完成は11月末を予定。建物は地上9階、地下2階で3～9階に20室を配置する。
全ての客室から洞爺湖を見渡すことができ、一部客室ではテラスで朝食を楽しめる。食事は道産食材を豊富に使い、和食とフレンチが融合した料理を提供する。稼働率は60％を目指すという。
同社はハイクラス（高級）、アッパーミドル（準高級）、リーズナブル（割安）の三つの価格帯の施設を展開する。同地区は準高級の「ザレイクビューTOYA乃（の）の風リゾート」、割安の「湖畔亭」のみで、高級ホテルはなかったため、「新たな選択肢を提供する」（佐原氏）狙いがある。
BOUROUは登別、函館で営業する高級ホテル「望楼」よりもグレードの高い位置付け。2人1室利用の1泊2食付きで1人7万円から。最上階の「プレミアムスイート」は同約15万円と想定する。
