【平均年収2200万】キーエンス成長の秘訣、全業務でやっている仕組み化「4ステップ」
標準化が仕組み化の第一歩であること。
ルールを明文化し目的を伝えることの重要性。
社会情勢の変化に伴いルールを適宜変える必要性。
「平均年収2200万円」「営業利益率55%」「年平均20%成長」圧倒的な成果を出す“最強企業”として知られるキーエンス。同社が驚異的な数字をたたき出す秘訣は、徹底した「仕組み化」にあります。ここでは、キーエンスが実践する、成果を出す仕組み化の「4ステップ」を紹介します。1つひとつ見ていきましょう。
※本記事は『仕組み化がすべて』を再構成したものです。
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仕組み化において最初に行うべきは標準化、つまりルールづくりです。課題を解消するための対策を考え、それを仕組みとして言語化することが肝心です。
この言語化されたルールがなければ、メンバーの各人が何をすればいいのかわからないからです。
ただし、ここで言う仕組み化は、単なるルールづくりだけではありません。ルールを浸透させ、理解してもらい、責任と権限を委譲することまでの、組織へのインストールの方法も含んでいます。標準化はその中の第一歩となります。
標準化において重要なのは、ルールを明文化することです。しかし、その前に課題を明確にし、その課題に対してどのようなルールを設定するのが適切なのかを考える必要があります。仕組み化はあくまで問題解決のためにあるのです。
意味のあるルールにするためには、目的を伝えることが重要です。キーエンスでは、必ず目的を浸透させることから始めます。
目的のないルールは守られなくなったり、「なぜこれをやるのか」という疑問を生じさせたりしてしまいます。ルールを明文化することも大切ですが、その目的をしっかりと伝えることがポイントなのです。
メンバーに納得して実行してもらうためには、目的を明確に示すことが必要不可欠です。そのためには、何の課題に対して何をするのかが論理的に整理されていなければなりません。
また、社会情勢の変化に伴い、ルールも変えていく必要があります。当初の目的から現行のルールがズレていないかを確認するためにも、目的を中心に置くことが重要です。
そもそも、仕組み化の第一歩が標準化である理由は、仕組みを作るための基準を確認する必要があるためです。基準に基づいた仕組みであれば、違和感を覚えずに行動に移すことができます。社会的慣例に基づいた法律でなければ、遵守する意義を見出せないことに似ています。
以上のように、仕組み化において標準化は非常に重要な役割を果たします。課題解決のために適切なルールを明文化し、その目的をしっかりと伝えることで、メンバーに納得して実行してもらうことができます。